第7回『インターバル』
ベロベロ音楽理論 第七回
ベロベロ音楽理論開講から3ヶ月… 下戸の岩崎太整先生、ついに病院に行くハメに。しかし肝心の胃カメラ検診は、なんと前回のベロベロの翌日。意味ねー!
というわけで今回のベロベロ音楽理論、第七回のテーマは
どーん 『胃カメラと私』!!!!!
というのは噓で。太整先生の胃カメラ検診譚は本編でお楽しみください。
そんな体をはってお送りしておりますベロベロ音楽理論!今回もご期待ください。
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ベロベロ音楽理論 第七回『インターバル』
今回のテーマは「インターバル」。休憩時間を示すのによく使われる言葉ですが、本来の意味は「間隔」や「距離」。音楽理論では「音程」を示します。つまり、音と音の間隔、音と音の距離、それがインターバルなのです。
ベロベロ音楽理論 第七回のはじまりはじまり〜
今回はみやこ先生の浴衣姿にも大注目!
…と、その前に!いつの間にかできた新ルール--噓を教えたら罰杯!
前回の授業、「強弱記号」の箇所でメゾピアノ、メゾフォルテを抜かしたみやこ先生に
罰杯のテキーラ追加です。「そんなことしてないですよ〜」というみやこ先生のために
検証画像
抜かしてます!!!!!!!残念!!!!!!!
さて今回も3ショットずつ、+1杯のテキーラを飲み干して、本編スタート。
「アレって本当に飲んでるんですか?」とお二人ともよく聞かれるそう。本当に飲んでます。たぶん不必要なほど飲んでます。太整先生はSだと第一回目の感想で書きましたが、この自分への追い込み具合、最近はMなんじゃないかと踏んでます。にしても浴衣でショットという図もなかなか珍しい。
chapter 1 音程…インターバル
インターバル・音程とは、2つの音の差、幅、関係、距離を示す言葉で、
単位は「度」です。
1度、2度、3度…と単純に続いていけばいいのですが、
なんとそれぞれ一風変わった名前がついています。
1オクターブは12音ですから、もちろん言い方は12種類!なんてメンドクサイのでしょう!
とりあえず、名前とルールをざっくりと表にまとめてみました。まずは見てみてね。
注意しなきゃいけないのは、はじめの音がどれでも、このルールは常に不変であるということ。
つまり、2つの音の距離が同じであれば、響き方もだいたい同じってことです!
本編ではいい感じにできあがったみやこ先生が実際にピアノを演奏しているので、12通りの音程の響き方を確認することができます。
なぜこのように全て違う名前がついているのかというと、この名前が音程の関係性を示しているためなのです。
注目してみると、「完全」「長・短」「増・減」の3パターンで成り立っていることがわかりますね。
では、「完全」「長・短」「増・減」とは一体なんなのでしょう?
音楽理論っぽくなってきました!!!
chapter 2 「完全」「増・減」「長・短」って?
- 完全・増減 … 1度(8度)・4度・5度
- 長・短 … 2度・3度・6度・7度
-
上の表を見てみると、このように二分することができるようです。
完全・増/減は初めて聞きましたが、「長・短」は遠い昔、音楽の授業で出てきたような気がしますね!
そうだ! 長調・短調って聞いたことある!
長調は楽しげで明るい音、短調は悲しげで暗い音、そんなイメージがある通り、
戦前は長調を「明調」「喜調」短調を「暗調」「哀調」というふうに表現していたこともあるそうです。けれど、「悲しい」「楽しい」といった主観的な呼び名よりも、端的な「長短」で呼ぶのが今では一般的です。
お怒りのみやこ先生
「もの悲しげってなんだよお前の主観だろ!」
「完全」は、ベロベロのどっかで出てきましたよ! 覚えていますか?
そう、第二回「僕らの耳は狂っている!」編です。ピタゴラス音律のところで「完全5度の積み合わせ」って出てきましたね。単純な整数比の音はよく響く関係にある。
厳密に言えばこれはピタゴラス音律や純正律での話なのですが、今でも比較的よく響く4度と5度は「完全」をつけて呼びます。1度は同じ音なので言わずもがな。
…と、ここまでまとめましたが、今ひとつピンと来ない方も多いのでは?
実は書いている生徒のわたしも、なんだかよくわかりません。
なぜ「長い」「短い」「増える」「減る」といった概念がネーミングに表れているのでしょう。
その秘密は下の図を使ってご説明いたします!!
…のハズでしたが、今回はそこまで行きませんでした!
太整先生とみやこ先生の次回に期待しましょう! 万が一やらないときは公理と思ってください!
と言いますのも、授業後半のスペシャルゲスト・ベロベロ物理研究家
橋本さんの自作コンピュータソフトに先生お二人が夢中になってしまったためなのです。
いや、これが本当にスゴイ。というわけで後半はちょっと番外編!
chapter 3 インターバルを目で見てみよう!
その前に勿論! ゲストにもテキーラショット×3のルールを適用!
何人たりとも、ベロベロに出演する者、テキーラショット三杯なくして出るべからず。
好意で出演してくれた橋本さんにも容赦ないパネラー&店。吞み終えた橋本氏「胃が別次元です」
これが橋本さんの自作ソフト画面。なにやらいろんなプログラミングが出ておりますが、
縦軸に時間、横軸に強度をとって、インターバルを波形で可視化したソフトなのです!
上の画像に出ている図形が、基準となる440HZのAを可視化した図形。
では早速、実際にインターバルを図形で見てみましょう!
と、一気に見ていただきましたが、いかがでしょう?
「完全4度」「完全5度」はやっぱり図形的にも完成されていますね。
もっとも耳障りが悪いと言われる「増4度」は目で見てもカオス。
二番目に不快とされる「短2度」「長7度」が丸みを帯びてなんだかきれいな図形、というのがちょっと意外なかんじ。
動画でご覧になると、増4度→完全5度→増5度あたりの流れと、それにともなう先生ふたりのリアクションがとてもおもしろいです。
そしてこれだけではない!このソフト!! なんと純正律も目で見られるのです!!!!!!
やっぱり「僕らの耳は狂っていた!!!!」 平均律との違いをごらんください
写真だとちょっとわかりにくいですが、左が平均律の完全5度、右が純正律の完全5度です。ピシーーーーッと一列に整列しております。
もう飽きたよっていうひとはベロベロのみやこ先生をお楽しみください。
たいせい先生と橋本さん、完全に無視。
このあたりから先生たちが大興奮してしまい、やれ第五倍音が入った純正律の和音がうんたらかんたら、
周りがおいてきぼりになる超マニアック展開となります。マニアックな方はどうぞ本編でお楽しみつかあさい。
ベロベロになってついに振り切ったみやこ先生も超みものですよ。
ベロベロ音楽理論・第七回はここまで!
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「インターバル」って休憩という意味しか知らなかったわたし。
「音程」の詳しい意味も全然知らずに使っていたわたし。
そんな過去のわたしとももうさようなら。明日からはきっちり完全5度を説明できるはず。
うんちくを垂れる音楽家に出会ったら、みやこ先生の教えにしたがってこう言いましょう。
「んなこ難しいこと言ってオメー、おんけーのはてー(音程の波形)見たことあんのかよ。あ?ねえ? しょうがねーなー 今ならこのソフト10万で売ってやんよ」(本編#2の終わり頃参照)
さて!次回のベロベロ音楽理論は9月13日(月曜日)!
金曜モテキ、月曜ベロベロで覚えましょうね!
テーマは『長音階・短音階とわたし』です! お楽しみに!!!!!
忘れないように前回「アーティキュレーション」の復習もしておきましょうね。
クレッシェンド !