第6回『奏法・アーティキュレーション』

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「奏法・アーティキュレーション


chapter1 強弱記号


演奏する小節には強く弾いたり、弱く弾いたり切なく弾いたりする箇所があります。
それを指示する記号も何種類かあります。
どのくらい強弱をつけるのかを指示したのが下の図の強弱記号です



船山メソッドとしては、以下になります。
pp 図書館
p  乗用車
mp 地下鉄
f 千葉(みやこ先生んち) 
fff ガード下の飲み屋

クレッシェンド 
 
デクレッシェンド 


chapter2演奏記号


1・小節の繰り返し


すぐ前の小節と同じことを弾くときに下の譜面のような記号を使います。
上段の譜面は前の1小節を反復した譜面です。下段は前の2小節を反復した譜面です。
2小節繰り返すときには、スラッシュを2本にしたり、記号の上に2という数字を書いたりするのですが、
書き方は人によって違ったりします。



2・オクターブ記号

加線が何本も必要な高い音符や低い音は譜面が見づらくなるので、
オクターブ記号(8va)を使って読みやすい譜面にすることができます。
オクターブ記号とは、書かれている音符の1オクターブ上の音、または下の音を演奏します。
オクターブが上か下かは、オクターブ記号を五線の上か下につけることで変わります。



chapter3奏法/アーティキュレーション


1・スタッカート
スタッカートとは音を短く切って演奏します。
音符の上か下に小さい黒い丸がスタッカートの記号になります。
だいたい半分くらいの音に切って演奏するといわれていますが、
作曲者やアレンジャーによって長さは違ったりします。



船山メソッド スタッカート



ドッレッミ!


または



船山メソッドとしては「スタツカトー」と発音します。
意味は読めないのでわかりません。ドッレッミ!と弾けばよし!


2・テヌート
スタッカート対して、音の長さを十分に伸ばして演奏するのがテヌートです。
音符の上か下にある黒い線がテヌートの記号です。



3・フェルマータ
フェルマータも付いている音符や休符を十分に伸ばすという意味です。
テヌートとの違いはテヌートはテンポ通りなのに対して、
フェルマータはテンポや拍など関係なく、一時停止をします。
曲の最後に付けられることが多く、その時は曲の終わりを表します。


4・タイ記号
タイとは同じ高さの音符を結ぶ記号になります。
結ばれた後の音符は音を鳴らさずに、前の音をそのまま続けて鳴らします



5・スラー記号
タイとよく似ていますが、違う高さの音符を結ぶ記号です。
下の図で、赤がタイ、緑がスラーです。



本編ではこの5つの記号を「かえるのうた」の2小節に詰め込んで、みやこ先生が実践しています!


ベロベロ音楽理論もだんだん本格的になってきました!
演奏記号は音楽に艶や色気を与える大事なところ。
でも、感覚は人それぞれ微妙に違っていて、記号といえども実際にはかなり漠然とした指示でもあります。
「そこ、もっとフォルテで!」と言われても難しいけれど、とある指揮者の方で「そこ、もっと紫色で!」なんていうぶっとんだ指示を出す共感覚者の逸話も聞いたことがあります。フォルテくらいで参っていてはいけませんね。日常生活の中で、自分にとってのアーティキュレーションを探しましょう。
「いいじゃないですか。皆さんも自分にとってのフェルマータを見つめ直してくださいね」by 船山美也子
次回のベロベロ音楽理論、第七回のテーマは「インターバル・音程」です!お楽しみに!!!
クレッシェンドのポーズでおわかれ〜〜〜




PS
「ベロベロ音楽理論放課後ver」太整先生が終電を逃すと聞けるもっとディープな講座。そのジャンルはゲームからSF、医療等、音楽そっちのけで幅広く展開される…。
ここは配信できない本当におもしろいところ!ぜひ会場でご堪能を!