第22回「ドミナント・モーション・2〜借用、そして岡村チャン」

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ベロベロ音楽理論 第22回 


 ドミナント ・ モーション ・2〜借用、岡村チャンの分析」

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今日はドミナント・モーションの第2回!
「借用」について勉強します。
みんな大好き、懐かしのあの歌の分析もするよ〜




テキーラに慣れてきたみやこせんせい。でも乗り過ごしには要注意><





chapter 1 …… ドミナント・モーションの復習 


まずはいつものように、前回の復習から。

緊張状態から安定状態に解決するのがドミナント・モーションでしたね。



さらに、ダイアトニックコードに解決するドミナントセブンスを、

セカンダリー・ドミナントといいました。
7つのダイアトニックのいずれかに飛び込むために
ドミナント・モーションするものです。



さらにさらに、セカンダリー・ドミナントに向うための
拡張されたドミナントを、エクステンデッド・ドミナントといいます。

これより前に先祖返りしていくものは、すべてエクステンデッドです。


エクステンデッド・ドミナントを挟むことで、移行がスムーズに感じられます。

商社マンだと思ってた彼が、実は少佐だったと突然知るよりも、
タンスの奥に軍服を見つけるなどのプロセスが挟まるわけです。



ただし、keyCでE7が出てきたとしても、必ずしもエクステンデッド・ドミナントとは限りません。ドミナントなのか転調なのかは、その後の展開を注意深く見て判断しましょう。





I Got Rythm 

セカンダリー・ドミナントを多用している代表曲! 
「I Got Rhythm」をみやこ先生の演奏で聴いてみましょう!



みんな一度は聴いたことあるジャズの定番ですね



Bパートをよ〜く聴いてみてね。登ってく〜ってかんじがしませんか?



「ココロの距離が縮まっていくわけですよ!!」キラキラ










chapter 2 …… 同主調からの借用 


Modal Interchange



同主調というのは、同じルート音を持つ調のことです。

Cに対してCmは「同主調短調」、Aに対してはAmが「同主調短調」ですね。

借用とは、たとえばCメジャーの曲の中で
一瞬だけCmのダイアトニックコードを使うワザなのです。

マイナーには、ナチュラルマイナー、ハーモニックマイナー、メロディックマイナーの3種類があったことも思い出してくださいね。



さてさて、この上の段はCメジャーのダイアトニックコード、

下の段は、マイナーの中で、よく借用に使われるコードです。
(NM, HM, MM に重複しているものが多い)




なかでも、IVm7 であるFm7 は非常に良く使われます。



これも聴いてみて雰囲気をつかみましょう〜

み「ちょっとまじモードとかほんと超かなりやばいんで」









chapter 3 …… アナリーゼ! [ SUPER GIRL ]



今日分析する曲は80年代の鉄板チューン!
岡村靖幸「SUPER GIRL」 
シティーハンターでおなじみですね。アラサー世代にはたまらない一曲。




岡村チャン! 岡村チャン!


岡村チャン! 岡村チャン! 




譜面を見てキーがわかったアナタは立派で真面目なベロベロ生徒です。
わからなかったわたしとあなたはただのベロベロ生徒ですね。


KeyはGです!

keyがわかったら、Gのダイアトニックコードをピックアップして
数字も書き入れてみます。
曲のなかで最もノーマルなつくりの部分ってわけですよね。


見づらいのでこちらも。



ひとつひとつ丁寧に解析していきますよ〜


演奏を聴きながら、実感してくださいね!!




はい! こうなりましたよー!!

手順はこうでした。
1、ダイアトニックコードを見つける
2、借用を見つける(F7 、Cm7
3、ブルーノート (G7

♪わーかってよ、ちょっと〜 の“わ”の音がブルーノートになっていますよ。
上がりきらない、こぶしがきいたかんじがわかりますよね。




ちなみに、この曲にエクステンデッド・ドミナントを入れるとしたら……





               ココ!!


相性が悪いのか良いのかワカラナイおふたりです。


















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