第29回「スケール・1」
ベロベロ音楽理論 第29回「スケール・1」
ピカーーーーーーーーーーッッッ
ライティング強めでお送りしております!
今日のテーマは「スケール」!
モード理論をすっかりマスターした もはや上級ベロベロ生徒の皆さん!
今日はスケールをモーダルな観点から捉え直します!!
スケールってなんぞ、という不真面目ベロベロ生徒の皆さんと私は
「音階」の回で復習しましょうね♡→→→ 第8回「長音階・短音階」
「低温やけど」をドライアイスによる火傷のことだと思ってたみやこ先生。
CHAPTER 1 …… スケールのなりたち
音楽のはじまりはモーダル
音楽理論では、コーダル→モーダルという順に学ぶのが一般的。ベロベロでもその順で勉強しました。
しかし、そもそもの音楽の歴史としては、モードがずっと先輩なのです。民族音楽とか宗教音楽って、モードっぽいですよね、たしかに。
「スケール」はモーダルな概念であるということを理解しておきましょう!
モードの特徴
機能に縛られず、自由。〈旋律主義〉
コードの特徴
機能重視。和声にとって不協和な音は排除する。〈和声主義〉
モーダルな観点から「スケール」を勉強していくよ!
CHAPTER 2 …… モードから見るスケール
スケールには、メイジャーと、
ナチュラルマイナー、ハーモニックマイナー、メロディックマイナーの
メイジャー×1、マイナー×3 の4種類のスケールがありましたね。
各スケールを、モードにあてはめて見ていきます。
↑Cメイジャースケール=Cイオニアン
モードの第2回で勉強しました。
まずは基本となるメイジャースケール7種類をざっと復習しましょう!
メイジャースケール
• Cイオニアン Ionian
• Dドリアン Dorian
• Eフリジアン Phrygian
• Fリディアン Lydian
• Gミクソリディアン Mixolydian
• Aエオリアン Aeolian
• Bロクリアン Locrian
用語がいっぱいで小難しく感じますが、要は『ドレミファソラシ』が一音ずつズレてあがっていくだけ。
Cはじまりに統一したときと違って、調号はどこにもつきません。
この7つがメイジャーの基本のスケールです!「ペアレントスケール」といいます。
順番を「イドフリミエロ」と覚えよう!
ナチュラルマイナー
Cナチュラルマイナー=Cエオリアン
を基本にして、同じようにずらしていくと、ナチュラルマイナースケールは以下になります。
• Cエオリアン
• Dロクリアン
• E♭イオニアン
• Fドリアン
• Gフリジアン
• A♭リディアン
• B♭ミクソリディアン
ハーモニックマイナー
ハーモニックマイナーは、ナチュラルマイナーの7番目の音を半音上げるのでした。
Cハーモニックマイナーは、Cエオリアンの♯7 というわけ。
すると! ちょっとおもしろい現象がっ!!
• Cエオリアン ♯7
• Dロクリアン ♯6
• E♭イオニアン ♯5
• Fドリアン ♯4
• Gフリジアン ♯3
• A♭リディアン ♯2
• B♭ミクソリディアン ♯1
と♯がいっこずつ下がってついていくんです! スッキリ!
ただし、これは普通の理論書には出てこないベロベロならでは理論です。
1度に♯をつけていいのかどうか問題、♯というかナチュラルというか問題など
いろいろ議論が分かれるところがあります。
でも今日はモーダル世界からスケールを見て行くということで! これでおkおk。
メロディックマイナー
ハーモニックマイナーの第6音を半音上げて出来るスケールです。
メイジャースケールの♭3とも見えます。
Cメロディックマイナーは、イオニアン♭3、あるいは Cエオリアン#7・#6 です。
ハーモニックマイナーの派生と考えて、エオリアンからスタートすると、
やっぱりこういう、気持ちイイ結果が出ます!
• Cエオリアン #7・#6
• Dロクリアン #6・#5
• E♭イオニアン #5・#4
• Fドリアン #4・#3
• Gフリジアン #3・#2
• A♭リディアン #2・#1
• B♭ミクソリディアン #1・#7
今度は2こずつ〜 おもしろ〜
で、さっきも言いましたが、この見方はベロベロ理論風。
モード原理主義的に見た場合の言い方です。
一般的には、以下のように呼びならわしています。
Cエオリアン #6 #7 → メロディックマイナー
Dロクリアン #5 #6 → ドリアン♭2
E♭イオニアン #4 #5 → リディアンオーギュメント
Fドリアン #3 #4 → リディアン♭7
Gフリジアン #2 #3 → ミクソリディアン♭6
A♭リディアン #1 #2 → ロクリアン ナチュラル2
B♭ミクソリディアン #1 #7 → ロクリアン♭4 (スーパーロクリアン or オルタード)
特性音に注目して、コーダルに導くと、上の言い方になります。
うーん、でもなんだかわかりづらい。
スーパーロクリアンってなんやねん
CHAPTER 3 …… まとめ!
4種類のスケール×7音、まとめると、このようになります。
でもモードを原理として導くと、さっきのベロベロ流の方がわかりやすいですよねー。
次回のベロベロ音楽理論は5月7日!
スケールの第2回!
今日学習したスケールをより詳しく。
さらに新しいスケールの種類、
そして実際に演奏するときの、コードに合ったスケールの選び方などなどを
お送りします!
お楽しみに!!!
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第27回「モード・4〜モーダルな作曲法」
ベロベロ音楽理論 第27回
「モード・4 〜モーダルな作曲法 」
モード編も第4回!
今日は前回に引き続き、モードにおける和音の演奏法、
そして後半はモーダルな作曲の方法を勉強します!
CHAPTER 1 ……最小単位のモード提示
前回は4和音でモードを感じさせる方法を勉強しましたね!
しかしこの技、多用し過ぎるとちょっとしつこさが出てしまう諸刃の剣。
そこで、今回はコードの最小単位であるトライアドでモードを提示する方法を学びます!
ポイントは、特性音を含んだメイジャートライアドでモードを提示するってとこ!
と言いつつメイジャーがダメな場合はマイナーを使います!てへぺろ
前回前半でやった2コード提示をギュッと圧縮したようにも見えますー。
というわけでちょっと2コード提示の復習
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イオニアン CM7 → Dm7 / CM7 → FM7
ドリアン Cm7 → Dm7 / Cm7 → BbM7
フリジアン Cm7 → DbM7/ Cm7 → Bbm7
リディアン CM7 → D/CM7 → Bm7
ミクソリディアン C7 → BbM7
エオリアン Cm7 → AbM7
ロクリアン 提示できない【訂正】提示できました! Cm7♭5→G♭M7
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〜トライアドの導き方〜
12コのトライアドを並べて、条件に合うものを探します。
なるべくメイジャートライアドを優先するのがルールですが、
条件に合わない場合はマイナートライアドを使います。
前回の2コードの導き方に似ていますよね。
しっかり復習して参照してください。
で、トライアドによる提示はそれぞれこうなります。
• ドリアン Dorian ナチュラル6
……Dm/C
• フリジアン Phrygian ♭2(♭3)
……D♭/C
• リディアン Lydian ♯4
……D/C
• ミクソリディアン Mixolydian ♭7
……B♭/C
• エオリアン Aeolian ♭6
……A♭/C
• ロクリアン Locrian ♭2・♭5
……G♭/C
CHAPTER 2 ……モードで作曲!
モードのルールがなんとなくわかってきたところで、
実際にモーダルな曲をつくってみましょう!!!
客観性を保つために、使用するモードは例の如くサイコロ先輩に決めていただきます!
サイコロルール
まず軸音を決めます!
サイコロを2回振って、出た目の合計で以下の軸音に決めます。
次にモードを決めます。
これも2回振って、2回目の目を採用します。
2回とも同じ目だった場合のみ、イオニアンにします。
こうなりました!
A♭ドリアン → Eエオリアン → Fイオニアン → Fリディアン
メロディは、特性音をなるべくたくさん使って、
先生がテキト〜につけていきます。
で、こんな楽譜が完成しました!!
おお〜
ちゃんと曲っぽいです。
これまで実践編で作曲した曲よりも、
だら〜〜っともや〜っとすすんでいくかんじ。
さらに、メロディもモードを使うというポリモーダルの作曲にもチャレンジ!
う〜ん、かなーり実験的な「なんか怒られそうな曲」になってしまいました。
でも、おもしろくない映画のサントラっぽいかんじもしますよ!!
CHAPTER 3 ……今日の名曲
「ポリモーダル」を使用している代表曲を聞いてみましょう!
サイコロに頼らず、ポリモーダルを巧く使っているカッコイイ曲がこちら。
Herbie Hancock - Tell Me A Bedtime Story
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分析してみる
メロディとコードが別々のモードになっていることがわかります。
分析していたら、
コードに合った普通のメロディの、完全5度上になっていることもわかりました。
これは堀越先生のご指摘。う〜ん、おもしろいつくりですね!!
完全5度上にのせてコーダルな手法で演奏してみたものと、
ポリモーダルの元曲とを聞き比べてみてくださいね。おもしろいです。
さて今日はここまで!
次回のベロベロ音楽理論は……
次回はいよいよ、モード界の閉ざされた深い森へ侵入!
なんとなんとたぶん世界初!
リディアン・クロマチック・コンセプト スペシャルをお送りします!!!!!!
リディアンクロマチックコンセプトとは、(以下LC)
ジョージ・ラッセルの提唱した音楽理論なのですが、
本人に教えを受け、認定された人のみしか他の人に教えることを許されていない、
謎に包まれた音楽理論なのです。
かるくググってみると、情報の少なさがわかると思います。
日本にはLCCを教えて良いとされている人はたった5人とか6人とか。
その一人が、サックス奏者の藤原大輔さん!!
ベルベットサンでもよくご出演いただいております!
3月14日のベロベロ音楽理論・第28回「モード・最終回」では、
藤原大輔さんをスペシャルゲストに、
(たぶん)世界初の試みでお送りいたします!
放送できるかどうかわからないので、是非会場へお越しください!
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第26回「モード・3〜モードジャズ史・和音」
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ベロベロ音楽理論 第26回
「モード・3 〜モードジャズ史・和音」
あけましておめでとうございます!
USTの絵も新しくなりました。今年もベロベロ音楽理論、よろしくお願いします!
今日はモードの講義3回目!
実際にモードが使われている曲をたくさん聴きながら、
モード・ジャズの歴史もたどっていきます!
後半は実際にモードの曲を演奏するときの方法について、勉強しますよー!
……その前に、大ニューーーーーーース!
岩崎太整 先生
日本アカデミー賞優秀賞受賞 おめでとうございます!!!
というわけでベロベロ音楽理論を毎度お届けしているVelvet sunのスタッフからも
ささやかながらお祝いの気持ちをお送りいたしました( ´艸`)
太整先生の出世に伴い、なぜか反比例のごとく扱いを低くされていくみやこ先生。
新年一発目のテキーラ(×3)参ります!featuring太整先生
合計5ショット……
船山美也子2012ver. 壁を越えました
というわけで、新年から縁起の良いベロベロ音楽理論、はじめます!
CHAPTER 1
…………モードの名曲を聴いてみよう
前回学んだ7種類のモードの名前と、特性音を思い出しながら
実際にモード・ジャズの名演を聴き比べてみます。
まずは元祖モードジャズ! マイルスの「So what」 をもう一度聴いてみましょ〜
Miles Davis - So What
1959年収録
ドリアンの平行調でつくられています。
Dが軸音のドリアンから♭E軸音のドリアンに一度だけチェンジします。
So What は、モード・ジャズで初めてレコーディングされた曲とされています。
これ以降、ジャズ界ではたくさんのモードの楽曲がつくられるようになっていきます。
次は、かなり「So What」に近い、コルトレーンの「Impressions」を聴いてみましょう。
John Coltrane - Impressions
1963年
コンセプトはSo Whatと同じく、同モードの平行移動です。
確かにこの2曲は少し似ている雰囲気!
どちらも、解決感がなく、停滞していて ふわふわ〜 っというかんじです。
次は、みやこ先生大好きというハービー・ハンコックの「処女航海」いってみます。
Herbie Hancock - Maiden Voyage
1965年
上2曲よりは、モードのカラーが変化しますが、やっぱり停滞感があります。
波に揺られて船が行くような、ゆらりゆらりと。
お次はなんだか明るそうな、マッコイ・タイナー「パッション・ダンス」
McCOY TYNER - Passion Dance
1978年
ミクソリディアンが使われています。
メイジャーモードなので明るくて楽しいかんじ。
ポスト・コルトレーンとも呼ばれるマッコイ・タイナーは未だ現役!
まさに生けるジャズ史です。
モード・ジャズがなんとなくわかってきましたところで、
次は、スタンダード・ジャズをモードで演奏するとどうなるか、聴いてみましょう!
映画「サウンド・オブ・ミュージック」の劇中歌、というよりは今ではもはや
「そうだ、京都行こう」のイメージが強くなってしまった♪My Favorite Things
まずは、ジュリー・アンドリュースの歌うオリジナル・バージョン
同じ曲をコルトレーンがモーダルにアレンジしたバージョンがこちら
同じモチーフを、イオニアンやドリアンの中で提示しています。
カラーが脈絡なく変わっていくかんじがカッコイイ。
ちなみにピアノはさっきのマッコイ・タイナー
♪So What は同一モードの中で軸音を変えるという演奏法だったのに対し、
こちらは同一軸音でモードを変化させて演奏しています。
今までアナリーゼしてきた曲のように、ハイ! ハイ!とコードが変わる切れ目がまったくありません!
ずっと同じ世界にいるんだけど、カラーが変わっていく〜
それがモーダルジャズの特徴ですね。
次は、実際に曲をつくるときに
「これはモーダルな曲ですよー!」と主張する方法を勉強します!
CHAPTER 2
……2コードによるモード提示
モーダルな曲であることを主張するために
モーダルな特徴を持つ2つのコードを提示する方法です。
モーダルなコードとかってなんとも苦しい言い方ですが!
大事なので特性音についてちょっと復習。
前回のまとめでイオニアンとエオリアンには特性音なしと書きましたが、
他と比べて特徴的ということで、イオニアン=ナチュラル4度、エオリアン=♭6と理解します。
これが、Cイオニアンのときのダイアトニック・コード
黒い音符が特性音です。
Cイオニアンの特性音はF。
ダイアトニック・コードのうち、
モードにとって相性の良いコードと、相性の悪いコードにわけられます。
イオニアンの特徴が出てるというわけだから、当然、
特性音を含むコードは相性が良い、ですよね。
ここまでで、使えそうなコードは、ファを含む
Dm7 ・ FM7 ・ G7・ Bm7b5
の4つに絞られました。
次に相性の悪いコード。
モーダルな世界には、解決や推進はありません。
コーダルの大好きな「ドミナント・モーション」はまさに真逆の概念。
そこで、解決したくなるコードがモードとは相性の悪いコードというわけ。
解決したくなるコード、それはつまりドミナント!
増4度を含む不安定なコードです。(う◯こ中コードです)
ドミナントはどれだったか覚えていますか?(私は覚えてませんよ!)
G7 と Bm7b5 でした!! というわけでこれも外します。
残ったコードは Dm7 ・ FM7 の2つになりました!
というわけで、
CM7 → Dm7 あるいは
CM7 → FM7
というコードを連続で鳴らすことによって
「今、Cイオニアンの世界にいますよー」
というメッセージを伝えることができるのです。
さらに、コーダル世界の「根音(ルート)」は、モーダル世界では重視されません。
その代わりに、Cイオニアン ←と言うときのCを重要視。「軸音」と言います。
根音を軸音に入れ替えると、こんなコードができあがります。
Dm7/C と FM7/C
これは「ハイブリッドコード」というらしい合わせ技。くわしくは後日。
CM7 → Dm7/C
CM7 → FM7/C
という弾き方をすると、より強い主張になるそうですよ!
軸音がずっとCから動かないので、停滞感が強いことがわかりますね。
こむずかしいし飽きたよ! という不真面目ベロベロ生徒のあなたは、
同じく飽きているみやこ先生画像でなごんでください。
準備しているアカデミー作家太整先生を尻目に、客いじりというか酔っぱらってからむ。
「そこのアナター! 結婚したら妻に仕事を続けてほしいですかー!」 (どうでもいいアンケートタイムーーー)
そんなみやこ先生(30)のセルフ・イメージは、あそうくみこ (本気)
さて、みやこ先生が画面に映っている自分を見て「あれ? 今映ってる私の顔あそうくみこじゃない……」
と驚愕しているあいだに、太整先生の準備ができたようなので、
同じようにCドリアンの場合の2コード提示を見てみましょう。
ドリアンの特性音はナチュラル6なので、Aを含むコードを使います。
そして、さっきと同じく増4度を含むコードを外すと、使えるコードは
Cm7 と Dm7・または・BbM7 となります。
Cm7 → Dm7 あるいは
Cm7 → BbM7 という連続を弾くことでモードの提示ができます。
※ただし! さっきのように Bb/C と圧縮してしまうと、 ミクソリディアンの提示とかぶっちゃいます。
聞くと、確かに明るい感じがしてメイジャーっぽいのです。ここはムズカシイとこ。
増4度は、コーダルな推進を感じさせるのでモードでは避けましょうね!
久々に出ました! 新しい漢字! 「ぞうよど」と読みましょう。
みやこ先生、テキーラ5ショットはつらかったね……
つづいて同じようにフリジアンいってみよー
特性音は♭Bでしたので、2コード提示は
Cm7 → DbM7 あるいは
Cm7 → Bbm7 となります。
つづいてリディアン……なのですが!
ここでちょっとおかしな特例が。
増4度は絶対ダメだったはずなのですが、リディアンでは、
増4度を含むD7から7をとっぱらってしまってトライアドにすればオッケー! でもG7はダメー!
という何ともミョ〜な通例があるそう。というわけでリディアンの2コードは
CM7 → D
CM7 → Bm7 となります。
残りは一気に! 参考程度に!
ミクソリディアン・エオリアン・ロクリアン
ミクソリディアン ♭7 ……C7 → BbM7
エオリアン ナチュラル6……Cm7 → AbM7
ロクリアン ♭2,♭5……提示できない *1
ここまでは、モードの世界をコードを使って説明しようという試み。なので、どうしても限界がでてきちゃいます。
ですので次は、モードの世界をモードの言葉だけでとらえてみます!
みやこ先生も限界だよ! しょぼん顔(´・ω・`)
CHAPTER 3
…………モード独自の和音
使えるコードがどれとどれ、とかって結局コードな話じゃねえか!!
全部忘れろっつったからコードの仕組みなんか忘れたよ!
そんな不真面目ベロベロ生徒たちの心の声が、わたしにはビシビシ聞こえてきます。
そこで! モード世界でオリジナルな、コードにとらわれない和音を教えてもらいます!
そもそもモードとは
この音階の中の音を弾いていればそれでよいというルール(Cドリアンの場合)。
なにも、3度を重ねた「コード」にしばられる必要はないわけです。
そこで! 4度を重ねた和音を使ってみるという技があります。
ドに4度を重ねていって、ド・ファ・♭シ の和音ができました。
同じようにレ以降も4度積みの和音をつくります。
ただし増4度を含む和音は使ってはいけません。
♭ミ・ラ・レ と ♭シ・ミ・ラ は削ります。
で、5パターンの4度積み和音ができました。
これを4th Voicing といいます。
Cの4thVoicing、略してC4という場合も稀にあり。
Cマイナーセブンスの世界を表現したいと思ったとき、
これまでのコーダルな方法ではCm7の+α(テンションなど)しかなかったのが、
モーダルでは5パターンもの和音が使えるというふうに、
表現の幅が広がるのです。
ただし、安定感を生む3度の音を使わないので、着地感がないというか浮遊したサウンドになっています。
そういえば宇宙サウンドの回で、4度積みって紹介してもらいましたね! 宇宙サウンドはモードに通じていたのか〜
ジャズの現場では当然のように使われるテクニックですが、理論化はされていない部分です!
モードには理論体系化されていない部分や、奥義のように秘密裏に伝えられる理論が多いそう!
なかなか独学で習得するのは難しそうですね。しかし
ベロベロ音楽理論はそんな音楽理論の裏社会にも果敢に攻め込んで行きます(かも)!
というわけで次回のベロベロ音楽理論は
第27回 「モード・第4回」
コードとモードをいったりきたりする音楽についての講義です!
2月22日・水曜日・20:00 講義開始です!
お楽しみに!!
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*1: 訂正:提示できました。Cm7♭5→G♭M7