第32回「熱闘! 激闘! ペンタイチ武道


第32回 「熱闘! 激闘! ペンタイチ武道会!」







本日の「ベロベロ音楽理論」は特別編。
スケールのひとつ「ペンタトニック」を勉強します。
単純にして奥深い「ペンタトニック」は演奏者によって全く雰囲気が変わってしまうという魔のスケール。
そこで今回は、腕に覚えアリのミュージシャンを募り、誰が一番の「ペンタトニッカー」かを決定する「ペンタ一武道会」(cf.「天下一武道会」)を開催します!!!



ペンタイチ武道会が開幕する前に、まずは「ペンタトニック」について基本をおさえましょう。




特別編とかそういうの関係ないんで今日も3杯キメていただいて。


みやこ先生の浴衣姿には一切触れもせず粛々と。


3年経っても慣れない。この不満顔。 







ペンタトニックとは 



まずは「ペンタトニックスケール」の基本を勉強しましょう。 
言葉を見てみると〈ペンタ〉と〈トニック〉の組み合わせなんだな、ということに気がつきますね。〈ペンタ〉はギリシア語で「5」。
つまり、意味的には〈5音から成るトニックのスケール〉って感じ!
今まで学んだスケールは、どれも7音を使っていましたね。ペンタトニックは普通の音階より2音少ないスケールってわけ。

んで、どの5音を選ぶかというと、広義には、5音であればなんでもいいんです。
5音のスケールでできている代表的な音楽にはガムランや沖縄音楽、スコットランド民謡などがあります。


ただし音楽理論の世界では、一般的に7音階の中から4度と7度の音を抜いたものを指します。今日はこの構成音を覚えておきましょう。
特に、現場で「ペンタ」と言うときは、マイナーペンタトニックを指示していることの方が多いそう。



Cメイジャーペンタトニック 


いわゆる「ヨナ抜き音階」。聴いてみると演歌っぽい。まさに「♪は〜るばる来たぜ函館〜」




Cマイナーペンタトニック 


CMペンタトニックとAmペンタトニックは構成音が同じですね。 




ペンタトニックまとめ 

・ペンタトニックとは、5音のスケールのこと
・一般的には7音から4度と7度を抜いたもの
・マイナーペンタトニックの方がより一般的


最近勉強したいろんな複雑なスケールに比べれば、ずいぶん簡単ですよね。
ギターをやっている人なら、一番はじめに勉強するスケールだったりもします。
なんで、今さらペンタトニック……?? と思ったあなた。


ペンタトニックはシンプルな分、扱いがとっても難しいのです!
演奏によっては演歌に聴こえてしまったり、かと思えば超カッコいいロックなリフに聴こえたり。
いわばミュージシャンの力量、センス、いや、魂が問われるスケールなんです!!!


というわけで実際に魂のぶつかりあいを見せていただき、
ペンタトニックの幅広さを感じていただこうというこの企画。

我こそはというペンタ使いのミュージシャンたちが最強のペンタトニッカーの称号をかけて頂点を競います!!

それでは『ペンタイチ武道会』開幕ーーーー!!!! ジャーーーーン(←銅鑼のSE)







開幕!「熱闘! 激闘! ペンタイチ武道会!」



ペンタイチ武道会☆ルール☆


・1対1のガチンコ対決のトーナメント戦。1コーラスずつを交互に演奏。
・使えるペンタトニックはヨナ抜きのメイジャー/マイナーの2種類のみ。
(キーはF。メイジャー/マイナーは自由に行き来してよい。+ブルーノートは可。)
・魂を感じた瞬間にジャッジが旗をあげる。片方の対戦者に2票上がった時点で終了。
天下一武道会と同じく、場外は反則負け。ノリにノってステージからはみ出ないように。

バッキングを務めてくださるのは、
フルタナオキさん(bass)と谷本朋翼さん(drums)!

そしてそして、伝説の企画「大谷能生40歳記念7日連続21公演」のリハのためにたまたまベルベットサンに居合せた、大谷能生さんが今回の競技委員長を務めてくださいます!! こんなことがあっていいのか。

そして恒例、大谷能生といえど容赦なくショットをキメていただいて。


ペンタイチ武道会 特別競技委員長 大谷能生 


みやこ先生にはピアノでバッキングにまわっていただくので、
審査員は太整先生、大谷能生委員長、そしてベロベロ生徒の私が務めます。
一人の対戦者に2本旗があがったらその時点で勝敗が決定。
ベロベロ生徒のわたしは単純に、魂を感じた瞬間に旗をあげますよー。

そして優勝者には賞品としてトニックウォーター5本&トニックシャンプー5本!
さらに優勝賞金一万円が贈られます!!!!!!!  ひゅー! 





9名の参加者の方にエントリーしていただきアミダで対戦を決めました。
試合の組み合わせはこちら! 

第一試合 じゅんじまん(アルトサックス)VS 川相賢太郎(ギター)


第二試合 やまきょう(ギター)VS るっぱ(ソプラノサックス)


第三試合 石川周之介(テナーサックス)VS くにお(アルトサックス)


第四試合 寺井雄一(テナーサックス)VS ノイズ中村(アルトサックス)


2回戦シード 石川広行(トランペット)

唯一金管での挑戦者!トランペットの石川さんは二回戦からのシード参加とします。



第一回戦・第一試合 
じゅんじまん  VS  川相賢太郎









いよいよ開幕しました「ペンタイチ武道会」。記念すべき緒戦はアルトサックスのじゅんじまんとギター川相賢太郎の対決!
inFのブルース対決とあいなりました第一試合。先にテンポを決定づけるとともに仕掛けたのは賢太郎氏! 先手をとられたじゅんじまん氏が2コーラスのソロを吹き巻き返します。
ソロを交代しての賢太郎氏、ブルースは俺の牙城だと言わんばかりのギターテクが冴え渡ります。

互いに2コーラスずつ演奏しきっても勝負はつきません。最後は同時に演奏しセッションになだれこみます。先に旗をゲットしたのは賢太郎氏。太整先生が賢太郎氏に旗をあげました。それからさらに1コーラス後、ベロベロ生徒がじゅんじまんに、大谷能生ジャッジが賢太郎氏にあげ、2−1で第一試合の勝者は川相賢太郎さんに決定!

大谷:どっちでもいいよこれ。本当にむずかしい。ほんっっっと僅差。
太整:最初にルールを無視して仕掛けたのが賢太郎氏。その大胆さに加点。
大谷:裏から仕掛けたりと、賢太郎氏の方が技に多彩さが見られた。
みえ:サックスの方が体力的には大変そうに見えますが、ギターと張り合っていた。

というわけで賢太郎さんが二回戦に駒を進めました! じゅんじまんさんありがとう!




第一回戦・第二試合 
るっぱ  VS  やまきょう






さて第二試合はペンタ一発対決にソプラノサックスを持参するという狂気の沙汰での挑戦、るっぱさんと、ギターやまきょうさんとの対決。やまきょうさんはなんとるっぱさんのバンドに加入したばかりというまさかの同門対決。ファンクのサウンドに合わせて先にソロをとったのはるっぱ氏。

ノイズもかくやと最初っから飛ばしまくりますがやまきょう氏冷静に着実にペンタのステップを踏みます。「むずかしいよおおお〜〜〜〜〜」というジャッジの声が何度も飛び交い、勝負は延長戦に突入。とここで、太整せんせいとベロベロ生徒、同時に1人ずつに旗が!


なおも「むずかしい、むずかしいなあ」と唸る大谷ジャッジ。最後は苦しみながらもやまきょうさんに旗をあげ、2−1でやまきょうさんが2回戦へ進みました。

大谷:るっぱさん良かったんだけどペンタ以外にアウトしてしまったのが多かったかなと。
太整:これも接戦。るっぱ最初の1コーラスは素晴らしかったけどやはりフォーク攻撃が気になった。
みえ:るっぱさんのソプラノに魂をかんじました






第一回戦・第三試合 
くにお  VS  石川周之助




しっとりと始まった第三試合。大人なムード溢れる対決となりました。4小節ずつ、1コーラスずつと変則的な指示を出す大谷ジャッジに合わせてどちらも着実にソロをとっていきます。サックス対決ということもあって審査は難航。ベロベロ生徒に至ってはもう楽しく踊っているだけです!(うそだよちゃんと聴いてたよ!)

大谷ジャッジの「もう1コーラス!」「4バースずつ掛け合い!」などの指示にいかに的確についていくかも大きな審査基準のひとつですね。こうなると後攻の方が若干有利か!?
先に旗があがったのは石川氏(太整せんせい)。リズムブレイクしての掛け合いに突入、辛抱たまらず旗をあげるわたし。ガチンコ対決を制したのは、石川周之助さんでした! 旗をあげられなかった大谷ジャッジの「え〜〜〜マジで〜」の声ひびく。



大谷:もう少し続いてたら俺はくにおさんに上げてたかも。勝ち負けは決められない! むずかしい!
太整:ペンタトニックを本当にきれいにおさえていたのはくにおさん。しかしリズムの切れ味で石川さんに一票。
みえ:リズムがよかったと思います(パクリ)



第一回戦・第四試合 
寺井雄一  VS  ノイズ中村


はい!秒殺! 3−0で寺井さんの勝利ー。

大谷:ノイズ反則負け
太整:ノイズ反則負け
みえ:ノイズ反則負け 

(※ノイズ中村はノイズサックスしか吹けないために命名された芸名です。)



2回戦!!!!!!!  


2回戦に勝ち進んだこの4名と、シード石川さん計5名での準決勝! 



2回戦の各対戦者の完全ソロ対決!


ある曲のコード進行に合わせて、全体をソロで演奏してもらいます。


もちろん1回戦と同じく使っていいのはペンタトニックのみ。
曲の性質上おそらくマイナーペンタ一発勝負になります。


5名の方に演奏していただいたあと、決勝戦に進むお二人を判定します。

 
 まずは 賢太郎さん! 


 やまきょうさん! 


 周之助さん!



 てらいさん! 



最後はシード、トランペッター石川さん! 



これで5名の準決勝進出者の演奏が終わりました。
皆さんさすが腕に覚えアリのペンタトニッカー。
たった5音のしばりなのに、同じ曲と思えないような多彩さですね。うーん甲乙つけがたい。

皆さんの演奏を振り返りながら、大谷さんとバッキングミュージシャン、わたしで審議。

審議中 
   ∧,,∧  ∧,,∧
 ∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧
( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )
| U (  ´・) (・`  ) と ノ
 u-u (l    ) (   ノu-u
     `u-u'. `u-u'



勝戦!!!!!!!!!!!!!!!





そして、決勝に進む3名が決定しました!!!!!  

ペンタイチ武道会、ファイナリストはーーーーーーーー




ギター川相賢太郎! トランペット石川広行! ギターやまきょう!  


ファイナリストの御三方にチャレンジしていただく最終曲は、なんと、
君が代」!!!!! 

コードもへったくれもないめちゃめちゃモードなこの我が国の国家を

最も素晴らしくペンタトニックで演奏した方が「ペンタイチ武道会」の覇者となります。

(書いていて何言ってるのか自分でもわからない!)




本日初戦から大活躍の賢太郎氏。見事な安定感でブレのない着地を見せてくれます。




本家「君が代」よりもおごそか。石川氏の演奏中、思わずみんな沈黙して聞き惚れました。


泣きのギター! 君が代ってこんな良い曲だったっけ? twitterからも熱い声援が。





さあ、ファイナリスト3名による「君が代」のソロが終わりました。
いよいよ優勝者が決定します。




最終審査中。 
   ∧,,∧  ∧,,∧
 ∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧
( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )
| U (  ´・) (・`  ) と ノ
 u-u (l    ) (   ノu-u
     `u-u'. `u-u'






ああ〜〜〜〜〜〜〜むずかしいよ!!!!!
本当に本当に審議は難航しました。
でも決めなきゃいけない。


そして、第一回ペンタイチ武道会、

栄えある優勝者は!!!!!







デレデレデレデレデレデレデレデレデレデレデレデレデレデレデレデレデレ





ジャジャン!!!






川相賢太郎さん!!!!!!!!!!!!!!!



おめでとうございます!!!!


緒戦から素晴らしいギターテクニックで、
最もペンタトニックらしい演奏を見せてくれた賢太郎さん。
大会の特性に最も見合っていた演奏者ということが優勝の決め手となりました!
 





賢太郎さんには「ペンタトニック」にちなんで、
トニックシャンプー5本
トニックウォーター5本
そして太整せんせいからポケットマネーで1万円を授与!!!!




賢太郎さんはこの賞金でみなさんにお酒を振る舞ってくれたんですよ!
ギターもうまくてイケメンで太っ腹! 惚れてまうやろーーーーーーーーーー





というわけで「ベロベロ音楽理論」第32回・特別編「ペンタイチ武道会」
初代ペンタトニッキングは川相賢太郎さんでした。

ディフェンディングチャンピオンに挑戦したいという方はベルベットサンまで!




今日の出演者の皆さんです! 
バッキングミュージシャンの方、挑戦者の方、大谷さん、
皆さん本当にありがとうございました!






次回のベロベロ音楽理論12/26(水曜日) 

19:30 OPEN / 20:00 START

ちょっと間があきましたが『ベロベロ大忘年会』と称して
この1年を振り返ります! もちろん酩酊状態で! 
忘年会なので皆さんもどうぞ酩酊状態で一緒に振り返りましょう!

ご予約ご案内はこちらへ

お待ちしております!















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第31回「スケール・3〜ドミナントに使えるスケール」

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第31回「スケール・3」 ――ドミナントに使えるスケール


 


前回は、みやこ先生がスケールから生まれるいろいろなコードを教えてくれました!

今日は、特にドミナントのときに使えるいろいろなスケールを勉強します! 








まずはいつものようにショットを3杯いっていただいて。




太整せんせいの駆けつけ三杯っぷりもお素敵ですね。





久しぶりのベロベロはどうですか、という問いに「ぐっときました(吐き気的な意味で)」だそうです。










皆さん、もう行かれましたか? 特撮博物館!
話題の短編『巨神兵東京に現わる』の音楽監督は我らの太整先生ですよー!

 
店長がお祝いの気持ちを込めて、一生懸命描いた巨神兵です!




それに一瞥もくれることなく一瞬で消し去る太整先生です! 鬼教師!







CHAPTER 1  跳馬でわかる「ドミナント


まずは前回の復習をささっと。





今日は、この2番目の「セブンス」について勉強しますよー!
セブンス、ってどんなつくりだったか覚えていますか? 
コードの仕組みを思い出すときはこの表が便利ですよっ

 
つまり、セブンスを構成しているポイントは、
長3度と短7度
この音が入っていると、なんだか不安定な響きに聞こえます。

だからドミナントは不安定な状態というわけでした。



図にするとこういうイメージ


SD(助走) ――→ D(ジャンプ) ――→ T(着地)  

ってな感じにイメージするとわかりやすいです。
(パンツぬぐ→出す→パンツはいた)でもいいんですよ。 


跳び箱や跳馬をイメージしてみてください。
助走をつける時や着地後にはあまり差はありませんが、
ジャンプ、つまり空中にいる間にはいろいろな技ができますよね。
競技でもこの「ジャンプ」の仕方が採点を左右します。


ドミナントはいわばこの「ジャンプ」している間のようなもの。
不安定だけれども、その分、自由度が高い というわけ! 



み「え? ちょうわってなんすか?」 跳馬ですよ、みやこ先生。 





ただし「着地」(トニック)がキマらないと減点ですよ。
トニックをしっかり決めれば、自由でパフォーマンス度の高いドミナントセブンスが活きます。


まとめ・1






CHAPTER 2

簡単! オルタードスケールの覚え方


前回、ドミナントに使えるスケールの代表として勉強したのが「オルタードスケール」でした。

 
変化記号がいっぱい! こんなの見ただけでやんなっちゃう! 




そんな人には ハイ、ドン! 

Cオルタード のときは、D♭メロディックマイナー の7番目からスタート。

そもそもメロディックマイナーが覚えにくいデス!(ёзё)





さらに倍でドン! 

Cオルタード = BメジャースケールのB♯ 

これなら覚えられそう! 




他にも、「半全半全全全半」という構成で覚えるとか、それぞれの人に向いた方法があるかも! 
太整せんせいは階段のイメージで把握してるんだって。

| ̄|_| ̄ ̄ ̄ 太整せんせいの脳内オルタードはこんなかんじ。


オルタードスケールの実演は前半動画の28:00くらいから

C7だから、FM7に解決するとよいです。


オルタードスケールをドミナントに使ったときの空中技の感じは
〈キャット空中三回転〉だそう。どたばたばたたたって感じ? 
でも「いかにもジャズ」な感じも出ます。
テンションノートがいっぱい入ってるからですね。


太整せんせいがこのフレーズをなかなか思い出せずにいたとき、
UstreamのTLには「キャット空中三回転!」というtweetが溢れました。
(ベロベロ生徒の皆さん、教えてくれてありがとう! でも年がバレますよ!!)


とってんぱーの にゃん ぱらりっ







CHAPTER 3  その他のドミナント用スケール  



さてさて、ドミナントの雰囲気がなんとなくわかったところで、
その他の「空中技」、4つのスケールを勉強します! 



1.コンビネーション オブ ディミニッシュド スケール 
  Combination of Diminished Scale


名前からしてムズカしそう(´△`)
冷静に、まずはディミニッシュコードの特徴を思い出してみよう。



 
そうそう。ポイントは“短3度の積み重ね”でした。
てことは、意味を考えると「短3度の積み重ねの組み合わせ」みたいなことですね。

構成音は Root, b9, #9, 3, #11, 5, 13, b7  

ほんとだ、dimコードの構成音が2つ組み合わさっています。
C7の場合は、Cdim7(C・E♭・G・A) と
       D♭dim7(D♭・E・G・B♭) の組み合わせ。

なので、スケールの中でもとても珍しい8音の構成になっています。
〈半全半全半全半全〉でもあるので、思ったほど難しくはなさそう。

実演は前半動画の38分頃から

コンディミ(長いから現場ではこんなふうに略します)は
MISIAの大ヒット曲♪Everything のアレンジで冨田恵一さんが使っています。
このアレンジは本当にすごいらしいので、また別の回でじっくり分析です! ご期待あれ!


全く気づかせず、演奏してみて驚愕を与える冨田さんの名アレンジに、盛り上げる先生ズ。

結婚パーティーとかで、ミュージシャンに初見でやってもらってはいけません。魔のEverything。


8音もあるので、適当に弾いても2/3の確立でコンディミにあたります!
めちゃくちゃに演奏しちゃったときは、コンディミだって言い張ろう!




でも一応ちゃんと覚えておこうね。
 








2.ハーモニック マイナー パーフェクト フィフス ビロー 
Harmonic Minor Perfect 5th Below  




なにそれもう必殺技の名前にしか聞こえない ヽ(`Д´)ノ
 ムーンプリズムパワー メーイクアーップ! かーらーのー
ハーモニックマイナー パーフェクトフィフス ビロー!!    みたいな 


でも落ち着いて、まずは冷静に意味を考えるのよ!

Harmonic Minor Perfect 5th Below 
直訳。 完全5度下のハーモニックマイナー
あれっ なーんだ カンタンそうじゃん! 



名前に惑わされてはいけません。
その名の通り、「完全5度下のハーモニックマイナーを弾け」ということ。


完全5度下、とはつまり、解決先(着地点)のことです。
その解決先を先取りして、ちょっと匂わせておくという技。
CHmp5↓(略してこんなふうに記譜します)=Fハーモニックマイナー というわけ。 



モーダルな発想では、
ミクソリディアン♭2♭6 
と考えることもできます。構成音は全く同じで発想だちがうだけ。






演奏は後半の00:10くらいから。
ハーモニックマイナーだから、メキシコの悲し気な音楽っぽいかんじ(ざっくりしすぎ?)








3.リディアン フラット セブンス 
Lydian ♭7th  


これはもうおわかりですね。さくっといこう。




これまでの暗い感じのスケールに比べると、ちょっとキラキラ感があります。
ブルース感は持ち合わせていない、自由人。
高跳びだったら、高く高く、バーなんか何にも見ないでジャンプしちゃう人。
(でも着地は一応背中からという微かに残る常識感)








3. ホールトーン スケール 
Whole tone Scale  




これはなんと全音のみで構成されたスケール!
野球だったらどんな球種でもとにかくフルスイングしちゃうバッター!!
太整せんせい曰く「衝動的・バカっぽい」イメージ。

UST視聴のベロベロ生徒さんからは 
「アトムのオープニング曲のイントロ」
NHKの理科の実験番組っぽい」
などの感想が。さらには
「ホールトーン速弾きすれば即モンク」
という俳句まで!(つまり使い手の力量によるってことですかね)




さて、ここまで出て来たスケールの中で、
適用されなかった音は12音のうちBナチュラルのみ!
つまり、ドミナントの時は何弾いたって無理に理屈をつけられるってことです。

でも、ただめちゃくちゃ弾いてもかっこいいジャンプにはなりません。
かっこいいサウンドにするには何かしらの哲学が必要ですよ。



ってことで今日のまとめ! 







次回は8月1日(水)20:00から

テーマはペンタトニック




まずはいろんなペンタトニックの演奏を聴いてみようじゃないか、ということで


 8月1日「ペンタイチ武道会」開催決定!!!!!!!


さまざまな楽器の演奏者の方に、ペンタトニックオンリーで演奏していただき、
優勝者を決定します(何がどうなったら優勝なの!)


腕に覚えアリのペンタ使いのミュージシャンの方は、
楽器を持ってぜひお越しください!

優勝者には太整せんせいから賞品もあるそうです!  



ペンタトニックってなんやねんという初心者ベロベロ生徒の皆さんは、
わたしと一緒に観戦しましょうね! お待ちしております!




ちょっとだけ予習 



ペンタトニックスケール って、めずらしい5音しかないスケールだそう。
意味を考えてみると、5音のトニック(からなる)スケール)ってかんじ? 

♪は〜るばる来たぜ 函館〜〜〜♪
にも聞こえれば、
超かっこいいロックにも聞こえる。演奏者の力量が問われるスケールです。
うーん、不思議。楽しみですね。
























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第31回「スケール・3〜ドミナントに使えるスケール」



第31回
「スケール・3〜ドミナントに使えるスケール〜」



スケール編の第三回は、ドミナントセブンスの時に使えるスケールを勉強します!



前半  動画リンク


※最後数分音が出ませんが、後半は音が消えたところから再スタートしています。



後半  動画リンク













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第30回「スケール・2」

ベロベロ音楽理論 第30回「スケール・2」

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太整せんせい超多忙につき、今回はみやこ先生ソロ講義!!

がんばれみやこ先生! ライティングはバッチリだよ!





「ひとりで三杯なんてむりーーーーーー」



ソロだからって容赦はしないよ!



お客さんが一緒にカンパイしてくれましたっ よかったね!





CHAPTER 1 …… スケールから生まれるコード 






「太整先生がいなくても、立派にやれることを証明します!」

という宣言から早くも30分経ちましたが、何一つ進んでません!! みやこ先生がんばって!(゚▽゚*)



スケールの覚え方は「イ・ド・フ・リ・ミ・エ・ロ」でしたね!



イドフリミエロの名前と特性音はちゃんと覚えたかな? 




では、それぞれのスケールから派生するコードを見てみましょう!



イオニア

☆メイジャー系
☆特性音=ナチュラル4
☆ただの「ドレミファソラシド」=Cメイジャースケール と同じ。

こういうふうに、Cをルートにしておだんごにすると
CM7ができますね。
こんなふうに、全部Cからつくっていきまーす。




□ドリアン 
☆マイナー系
☆特性音=ナチュラル6(マイナー系の場合、ナチュラルマイナースケールと同じエオリアンと比べる)
☆Cドリアン=♭3・♭7


EとBが♭しているので、Cm7 ができました。



□フリジアン
☆マイナー系
☆特性音=♭2 
☆Cフリジアン=♭2・♭3・♭6・♭7 


ドリアンとおなじくCm7ができます。



リディアン
☆メイジャー系
☆特性音=♯4
☆Cリディアン=#4


短3度が含まれていないので、 CM7ができました。



□ミクソリディアン
☆メイジャー系
☆特性音=♭7
☆Cミクソリディアン=♭7


テキトーすぎる! 
ド・ミ・ソ・♭シなので、 C7 のできあがり。



□エオリアン
☆マイナー系
☆特性音=
☆Cエオリアン=♭3・♭6・♭7=ナチュラルマイナースケールと同じ


もうおわかりですね、♭3が入っているので、Cm7ができます。





□ロクリアン
☆マイナー系
☆特性音=♭2・♭5
☆Cロクリアン=♭2・♭3・♭5・♭6・♭7 


黒鍵だらけ! 
ド・♭ミ・♭ソ・♭シ なので、Cm7♭5 ができました!




まとめ ! 

イオニアン ……    Cm7


□ドリアン ……   Cm7


□フリジアン ……   Cm7


□リディアン ……   CM7


□ミクソリディアン ……   C7


□エオリアン ……   Cm7


□ロクリアン ……   Cm7♭5




み「わたしカリスマ講師っぽくないですか!?」 




後半はもっとビシビシいくわよーっ






CHAPTER 2 …… 演奏するときは逆の発想で! 



後半は、えんえん30分草食男子への愚痴からスタートです!
飲み会でカクテルをオーダーする男子はみやこ先生のお好みではないそう。



「とりあえず生」って言ってりゃOKです! ちょろいね!





 それはさておき
さて、さっき導きだしたコードを、今度は逆の発想で見てみます。
百聞は一見にしかず、はいドン!



□M7 …… イオニアン ・ リディアン 

□m7 …… ドリアン ・ フリジアン ・ エオリアン

□7 ……  ミクソリディアン 

□m7♭5 ……  ロクリアン



演奏するときは、各調性に合わせて、これを応用してあてはめればOKです! 

機能も一緒にとらえておくと、なおヨシ!
ドドン!



□M7 …… イオニアン ・ リディアン 
  1M7 …… トニック  パンツはいてる
  4M7 …… サブドミナント  脱いだ


□7 ……  ミクソリディアン  
  57 …… ドミナント  だしてる









CHAPTER 3 …… オルタードスケール 




スケールが、この7種類だけだと思ったら大間違い!
演奏に使えるスケールはまだまだたくさんあるのです。
今日は特に、ドミナントのときに使えるスケールを勉強します!


その代表的なものが オルタードスケール 


オルタードという言葉、憶えていますか? 
第13回「テンション(高め」)でちょっとだけ出てきましたよ〜! 



これこれ↓↓↓

なつかしいですねー↑↑↑



つまり、オルタードスケールとは、オルタードテンションを含んだスケール のこと。


泥酔みやこ先生のわかりにくい板書はこちら。


素面みやこ先生のわかりやすい解説はこちら。



ドミナントのときに、オルタードスケールが使えますよ! 



……というところで、突然みやこ先生が限界を迎えたので、今日はここまで!!
次回は太整センセイに取り戻してもらいましょう! 



最後は泥酔状態のお約束、熱唱でお別れです!!





スケール第二回・わかりやすい まとめ 

しらふのみやこ先生が解説してくれたよ! 
忙しい人はここだけ読めば第30回のまとめはOKです!








泥酔のみやこ先生が最後にものまね(?)してくれたよ!




なんのモノマネだろう…?
アダモちゃんかな! 




次回は7月4日! 21:00スタートです!!!!

第30回「スケール・2」

ベロベロ音楽理論 第30回 「スケール・2」



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前回勉強した〈7種類のスケール〉から生まれるコード、そして「オルタードスケール」について勉強します!

太整先生が多忙につき、今回はみやこ先生がソロでお届けします。
みやこ先生「太整さんがいなくても立派にやれるって証明してみせます!」



第30回のまとめ





前半 リンク


後半 リンク



















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